バンドメンバーの静 炉巌(せいろがん)です。
ちょっと前に「いらっしゃいませ♡冥土喫茶へ 群馬・桐生市にオープン」っていう記事を読んだわけ。
この“冥土喫茶“ってのは、メイド姿の60代店員が出迎えて、高齢者に居場所と交流の場を提供するところなの。
で、そういえば何年か前に、藤岡藤巻に”冥土喫茶”をテーマにした漫才を書いたことを思い出して漁ったら見つけました。
これね、文字だと”メイド”と”冥土”の違いがわかるけど、言葉にすると混乱するかなと思って、書いたはみたけどそのままになってた。
そんなわけで、せっかく見つけたのでここでご紹介です。しかし、似たようなことをホントにやるとはなぁ。
で、そういえば何年か前に、藤岡藤巻に”冥土喫茶”をテーマにした漫才を書いたことを思い出して漁ったら見つけました。
これね、文字だと”メイド”と”冥土”の違いがわかるけど、言葉にすると混乱するかなと思って、書いたはみたけどそのままになってた。
そんなわけで、せっかく見つけたのでここでご紹介です。しかし、似たようなことをホントにやるとはなぁ。
*


「メイドカフェをはじめます」
藤岡「オレさ、カフェをはじめようかと思うんだよね」
藤巻「えっ? カフェって喫茶店でしょ。今どき流行らないんじゃないの?」
藤岡「いや、オレがやりたいのは、そういうカフェじゃなくてさ。メイドカフェなんだよ」
藤巻「ますます終わってるって!」
藤岡「そっちのメイドじゃなくてさ。オレたちだって、そろそろ冥土に行く歳だろ。だから、老人をターゲットにした冥土カフェを作るんだよ」
藤巻「あっ、そっちの冥土ね! どんな店なのか想像がつかないけど」
藤岡「まぁ、入り口は普通の見た目だよ。ただ色的には全体的にセピアな感じだね」
藤巻「枯れた感じね」
藤岡「で、店のドアを開けると、『お迎えに参りました』って、冥土(メイド)さんが出てくる」
藤巻「ちょっと待って! 冥土カフェにメイドがいるの?」
藤岡「そりゃいるよ。冥土カフェだもの。でもね、そこらヘンのキャピキャピした感じの女の子じゃなくて、落ち着いた感じ。黒いワンピースを着た後家さんだね。歳の頃なら40歳ぐらいですよ」
藤巻「なんかいいね」
藤岡「店内のBGMとしては、木魚がポクポクとなっている。この単調さは、魂が抜けていくような魔性のリズムなんだよ。で、冥土さんが席に案内してくれるわけ」
藤巻「もしかして、オムライスとかもあるの?」
藤岡「お前、好きだもんな。もちろん、ある。これは凝ってるぞ。フードプリンタを使って、食べられるインクで絵を描くんだよ。お前がオムライスを注文するだろ。そしたら冥土さんが撮ったお前の写真が、オムライスの上に印刷されてくるんだよ」
藤巻「ケチャップで描くんじゃないの? あれがいいんだけど」
藤岡「ここからなんだよ。このオムライスは、お重に入って出てくる」
藤巻「お重って、蓋がついてるやつだろ」
藤岡「その蓋がポイント! 蓋の真ん中が観音開きに開くようになってんだよ」
藤巻「なんだか、棺桶の覗き窓みたいだね」
藤岡「それがコンセプト! 観音開きの蓋を開くと、オムライスに印刷されたお前の顔がみえるんだよ」
藤巻「イヤな感じだな」
藤岡「まぁまぁ。オムライスが運ばれてくると、冥土さんの手にはケチャップの容器が握られる」
藤巻「出ました。魔法のケチャップ!」
藤岡「冥土さんは、小悪魔的にホッペを膨らませてね。オムライスに描かれた顔の口のところに、ケチャップをかけるんだよ。『吐血したでちゅー!』とか、言ってさ」
藤巻「かわいい!…かな?」
藤岡「かわいい…よね? で、両手の指でハートマークを作る代わりに、手を合わせてさ。小首をかしげて『なむなむちーん。成仏しようね❤️』って言うわけ」
藤巻「うんうん」
藤岡「オムライスを食べ終わるとね。冥土さんが、チーンとお鈴(おりん)を鳴らしてさ。そしたらデザートのパフェが運ばれてくる。クリームの代わりに饅頭が乗ってるやつ」
藤巻「重いよ!オムライスのあとだよ」
藤岡「これまた器が凝っててね。パフェは舟盛り用の舟に乗って出てくるわけ」
藤巻「よく居酒屋で刺身が乗ってるやつ? あっ、三途の川の渡し船ってことか」
藤岡「そのイメージ! で、パフェを食べながら、冥土さんと『オレ、もうこれに乗って逝っちゃおうかな』、『まだ逝かないでよ』、なんて会話をイチャイチャと楽しむわけだ」
藤巻「いいじゃん! ちょっと聞くけどさ。その…冥土さんと、店外デートなんてできないよね?」
藤岡「よくぞ聞いてくれました。もちろん、できますとも! むしろ、推奨しています」
藤巻「それホント? すごいじゃん!」
藤岡「但し、行ける範囲は限られてるけどね」
藤巻「そうだよね。どこまでいけるの? 近所の公園とか?」
藤岡「一番近いATMまで」
藤巻「えっ?」
藤岡「店の勘定はバカ高いからね。大抵はションボリと連行されて行くよ」
藤巻「ぼったくりじゃん! それじゃリピーター客がつかないよ!」
藤岡「大丈夫! ジジイは都合の悪いことは忘れちゃうから」
藤巻「さすがに、それはないって!」
藤岡「でも、お前に、この話をするの3回めだよ」
コメント
コメント一覧 (6)
チャッピーさん、コメントをありがとうござます(昔、部下に同じHNの人がいたけど違いますよね?)。で、粒あんさんに、挨拶しようと思ってたんですけど、どなたかわからなかったんです。藤岡藤巻でもWithoutでも、ぜひ遊びに来てくださいね
萩原ペン太(ハギペン)
が
しました
この間のライブ、すごーく楽しかったって、言っていて、今度、私も行きたいなと思いました。ぜひぜひ、よろしくお願いします。
お礼にメイドしますわ。
萩原ペン太(ハギペン)
が
しました
「冥土喫茶」の記事、飛ばされたサイトで読みました!
月一回で朝2時間の営業って、、、(笑)
次回のライブの告知、配信の予定とか、楽しみにしてます(笑)!
萩原ペン太(ハギペン)
が
しました