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一か月ぶりの生配信です。皆さんのコメントお待ちしてます。
お楽しみに!

シンデレラ

フジオカです。

「シンデレラ」を筆頭に、おとぎ話とか、童話とかは、深く考えてみると、何なんだ?って話が多いですね。

今ひとつ、メッセージや教訓が分からず、逆に無意味な狂気や、残酷な話が多い気がします。

民間に語り継がれて残っている寓話なんでしょうから、たぶん人間ってヤツは、根本的に根暗なDNAを持っているというか、「業」を背負ってるのかも知れませんね。

白雪姫」は、毒リンゴで眠らされたお姫様が、本人はまったく事態の推移を把握してないのに、気絶して目が覚めたら知らない男(王子様とはいえ)に、合意なしに唇と奪われて目覚めます。

普通なら悲鳴ですが、問題なく終わります。

今の時代、コンプライアンスはどうなってるんでしょうか?

おまけに、ディズニーアニメ版では、白雪姫はそのままキスを受け入れます。とんだ淫乱娘ですね

人魚姫」も泡になって消えるし、「赤ずきん」に至っては、不用心極まりない赤ずきんの愚行のせいで、狼が惨殺されます。

美女と野獣」では、あきらかに賭けに出た女が、醜い野獣を愛したふりをして村を救い、結果的には、ご都合よくイケメンに変貌してハッピーエンドです。

現実的には、どっちかというと「醜い野獣」側の人間として生きている我々普通の男性としては、ケメンの王子様に変身する可能性がないのに、いったい何を学べばいいのでしょうか?

中でも、「シンデレラは、欺瞞と矛盾と、そして絶望的な教訓に満ちた物語です。

分かりやす~い継母の陰湿なイジメにあうシンデレラは、舞踏会に行きたがりますが、もともと彼女の美貌は、周囲も認めているようです(そのせいで、義姉妹からもイジメられたのでしょう)。

彼女は、現況を打破するとしたら、美貌を利用して自力で生きてゆく道を打開するべきだったのです。

そこへ、明らかに思慮の浅い魔法使いが現れ、シンデレラの苦境を変えるではなく、「着飾って舞踏会へ行きたい」望みだけを、時間限定で叶えます

かなりのスキルの魔法使いなのですから、一回だけ12時までの幸せではなく、毎日少しだけ幸せになる(例えば、日常の仕事が楽になるとか、継母が少しだけ優しくなる)とかいう魔法くらい出来そうだったのに。

目先の欲に目が眩んだシンデレラ(若いからねー)は、おとぎ話の世界にトリップします。魔法と言うよりはドラッグ系の出来事ですね

そして、あたりまえですが、王子さまは、ルッキズム100%で、彼女を好きになります

ここからが、このお話の暗黒面が始まります。

王子さまは彼女と恋に落ちて(というよりはキスくらいは出来るつもりでいたでしょう)、「あの娘とまた逢いたいよ~」と駄々をこね、部下が必死に探します。

ガラスの靴は本来必要ありません。

何なら、領内から年頃の娘を全員引っ張ってきて、王子様に引見させればいいのですから。

どういう王国か知りませんが、領民は逆らえないでしょう。(王子様も目移りして「違うけど、この娘でもいいや」とかなるかも知れませんし)

そして、シンデレラと再会した王子は、権力を使って関係を持ちます。

王国の制度は知りませんが、正妻か、側室か、妾かは分かりません。

少なくとも、シンデレラは経済的、労働的には生活はアップしたでしょう。

しかし、王子さまは「ルッキズム・オンリー」で見染めた訳ですから、性格的、内面的にうまく付き合っていくのには、かなり難しいでしょう。

ちなみに、多くの「王子様」ってのは、イケメンであるだけでなく、人格的にも優れているように描かれていますが、フジオカは「イケメンであり、かつ人格的にも優れている男性」を、まず見かけたことがありません

そして、シンデレラの王子においては、はっきりダメ男だと断言できます。

彼は、「シンデレラが欲しい」と言って、何ひとつ努力をせずに、全部を部下に命じてGetするのです。彼は、何もせずに待っていたワケです。

そして、再会した後は、たぶん盛り上がってヤリまくったことでしょう。

でも、もっと想像をたくましくしてみてください。

ほの暗い舞踏会(当時はお城とはいえ大量の蝋燭だけですからね)で見かけたシンデレラと、発見されて昼間見るシンデレラでは、王子も多少の「あれ?」みたいな思いもあったのでは?

でも、王子様にとっては、貴族の若い娘と違って、村娘って素朴さは、ある種の珍味であったのかも知れません。

でも、「珍味」は、必ず飽きます。

どんなに美味しくても、珍味を主食にする人はいません。

いわゆる「吊り橋効果」と同じく、日常に飽きずに食べるのは、白米であり、食パンであるはずなのに、恋愛の悪魔ってヤツは、「ドラマチック」に罠を貼って、男女を情熱から奈落に落とすのを喜びとしてるのです。

そう、「エデンの蛇」は、シンデレラのストーリーにも伏線として登場しているのです。

「The End」マークの後のシンデレラが、藤岡藤巻の歌のような未来だったかどうかは分かりませんが、当時の統治体制、王政の常識、倫理観の未熟さから考察してみました。違う予想があったら反論お待ちしています。

考えてみると、大多数の女性が大好きな「王子様」というキャラは、あらゆる男子の中でも、恋愛相手としては最も不適切ですね。

だって、ボンボンの極み、遊び人、努力しない、挫折を知らない、夢がないから達成感も知らない、苦労して得る喜びも知らない、女性とのトキメキも不安も知らない、まさに「男のクズ」ですね

童話「シンデレラ」の罪は重いです。

数多の女性が、その犠牲になって我が身の不運を嘆いてます。それも幼少期の純粋で未熟な感性に、無責任極まりない無根拠の美学を刷り込んだワケですから。

…という考察をしつつ、「シンデレラの最後」という歌をつくりました。



追記ですが、メロディのパクリ元は2か所です。



どちらも、メロディメーカーの端くれとして、落ち込むくらいの名曲ですねー。

バンドメンバーの静 炉巌です。この前、”冥土喫茶の漫才”のことを書いてね、そこに藤岡藤巻の写真を貼ったわけです。あらためて見ると…

なにこれ? これがミュージシャンの写真なの?

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なんだか、会社の忘年会で、ひと昔前のサラリーマンが漫才を披露してるって感じがハマりすぎてる

だって、どうみたって、これは上司に怒られて、全力でヨイショをしている藤岡さんと、反省したフリでもしておきゃいいんだろ!とばかりに形だけうつ向いてる藤巻さんにしか見えない。腹立たしくなるほどにそんな感じ。


驚くべきことに、この写真はいわゆる“アー写“なんですよ、皆さん!

アー写ってのは、“アーティスト写真“の略なんだけど、ほら、芸能事務所とかが所属するタレントの写真を公式サイトに載せてたりするでしょ。あれですよ。あの公式写真がアー写。つまり、このふざけた写真は公式なの。

こういう写真のせいで、藤岡藤巻はフザけた音楽だって誤解するヒトが多いと思うんです。

一応ね、ちょっとばかり背景はあるんですよ。

藤岡藤巻ってのは、事務所に所属してないんだけど、以前はマネジメントだけを東宝芸能やホリプロにお願いしてた時期があったの。例えば、イベントやライブの諸々の調整とかね。

で、ホリプロにマネジメントをお願いしてた2008年11月のこと。

マネジメントとはいえ、事務所に所属することになるんだから、ホリプロのサイトや宣伝に使うためのアー写が必要ってことになったわけ。

もちろん天下のホリプロですから、ちゃんと売れっ子のタレントも撮影する専属のスタジオで撮るわけです。「卒業アルバムの写真を切り抜いてもってくりゃいいだろ!」なんてケチなことは言わない。

カメラマンだって、スタジオ専属のカメラマンだからね。そこらへんを歩いてる中学生に「きみ、悪いけどシャッター押してくれない?」なんてことはないんです。

で、撮影当日。雑誌の表紙を飾るモデルさんがよく似合う洒落たスタジオに、藤岡藤巻の二人がいるわけです。無地の背景の前で、ちょっと緊張してる感じの二人。

カメラマンは手慣れたもので、「ここでスーツの方の写真を撮るのは初めてですよ」なんて言いながら、二人にイイ感じのポーズを指導してパシャパシャ。

で、撮影がひととおり終わりそうなところで、ついつい口が出ちゃったの。

すみません。藤岡藤巻らしい、カッコ悪い写真もほしいんですよね。ごめんなさいって謝ってるとことか、ゴマすりをしてるところとか

ギョっとするカメラマン。

えっ? 今まで、そんなポーズで撮ったアーティストなんていませんけど

確かに、お笑いタレントの人だって、アー写ではちょっと気取って真面目な感じで写っている。

でも、それが藤岡藤巻なんですよ」と熱弁するオレ。

カメラマンは、困ったように担当マネージャーの松尾さんに目線を送る。松尾さんは戸惑った顔で藤岡藤巻をみる。目線のキャッチボール。そして「一応、撮ってみてもいいんじゃない?」と藤岡藤巻。

そんなわけで藤岡さんも藤巻さんも、音楽業界と広告業界の長いサラリーマン生活で身につけた"サラリーマン仕草"を披露することに。

でもってカメラマンはと言えば、さっきの戸惑いがウソのようにノリノリになってる。

そりゃね、これまでどんなブサイクだってカッコよく、あるいは美しく撮らなきゃいけなかったんだから、ストレスだってあったでしょうよ。そのストレスを開放したかのように生き生きしてる。

もちろん、藤岡藤巻のサラリーマンポーズだって、バッチリ決まってた。

これだよ、これが藤岡藤巻なんだ! サラリーマンの神様、見てますか! オレの給料を上げてください。

そんなわけで、藤岡藤巻の何パターンかのアー写の撮影が無事に終了した。もちろん、いわゆる”ちゃんとしたポーズ”だってある。

だけどね、その後、アー写を活用する場面は何度もあったけど、たいていはサラリーマンポーズの写真が使われてたの。

藤岡さんと藤巻さんは「お前のせいで、アー写がこんな写真になっちゃっただろうが!」って言うけど、それは違います。

藤岡藤巻の存在が、オレにあんなことを言わせたんです。オレだって、あんなことは言いたくなかった。

でもね、今だからいうけど、これがアー写って、なんかヘンだと思う!っていうか、絶対ヘンだよ!!

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